生命とは何か?

爆笑問題のニッポンの教養

お正月にやってた爆笑問題の番組「爆笑問題のニッポンの教養」が、一流の学者を集めて座談会みたいな回だった。
どの学者先生もとりとめもなく話してて、科学というか哲学みたいな感じでもあったんだけど、そのなかで耳に残るフレーズがあって、その人の著書を買って読んだ。

生物の体は分子レベルで絶えず入れ替わってる。1年ぶりで知り合いに会うと「変わらないね」って声をかけるけど、分子レベルでは全部入れ替わってしまってるんだ。

テレポーテーション装置で地球の裏側に転送されたとき、FAXみたいに地球の裏側に全く同じ分子の並びをコピーしたとき、はたして地球の裏側にいるのは本物か?って聞かれると本物とは言い難い抵抗があるんだけど、生物はあたりまえのように入れ替わり続けて、1年もすれば完全に入れ替わってしまうという。

生命はどこまで生命と言えるのか。奥が深い問題だと思った本だった。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)